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![]() 喜峰洞 工房入口 ![]() |
![]() 加藤喜道 アトリエ ![]() アトリエ内の作品 ![]() |
![]() 1963年県栃木県生まれ 1991年栃木県窯業指導書卒 九州にて修業 1996年「喜峰洞」築窯 |
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| 【アトリエ訪問記】 少々品のない話しであるが、加藤さんのアトリエ訪問の楽しみは氏の手作りケーキ・菓子を頂戴できる事である。季節によって工夫の利いた一品を出して頂ける。これが実に美味しい。プロのパティシエとしてもやっていけるのではと思えるほどの腕前である。昼食は少し軽めにして午後、高根沢町にある氏のアトリエを訪問する。邸内に車をすべり込ませると新築したばかりのアトリエの白壁が目に眩しい。いつもの通りやさしい笑顔と折り目正しい挨拶で出迎えて頂けた。アトリエの中に入ると「ちょっと待ってて下さいね」と氏は母屋へ。隅々まで掃除の行き届いた清潔な室内に幾つかの作品が置かれている。絵付、焼き締め、磁器にいたるまで氏の作品は多種多様である。ややもすると種別の多様さは作家の個性を不明瞭なものにしてしまう事がある。作品個性の維持ために焼成方法や技法を絞り込んでいる作家も多い。しかし氏の場合は時節のうつろいに合わせ作品を変化させ、また描く文様・模様・造形なども多様であり変化していく。作品群には自己主張的なものはほとんど感じられない。しかし不思議な事に、どの作品も氏ならではの明快ともいえる個性がある。多種多様性と唯一性がなんの矛盾もなく共存している。何故だろうか?と思う。 「お待たせしました」。密かに、お目当ての手作りの一品である。真っ白なレアチーズケーキ。「暑くなってきましたからね」と氏。フォークを口に運ぶとやさしい酸味が口に広がる。いろいろ打ち合わせやら雑談をしている内に、氏の前歴である養護学校の教師時代の生徒さんが、個展会場を訪れて下さった時、得意そうに氏の作品を手にしながら、「加藤先生の作品は大好きだ。一番だ。加藤先生と僕は一緒なんだぞ。先生は僕で、僕は加藤先生なんだ」そんな事をにこにこしながら大きな声で言っていたのをふと思い出してしまった。季節や時のうつろい、変化していく風景、人やその思い。微細な事柄でも豊かに受けとめ、抱擁し、その中から美しいものを写し、描きだす。稀有な感受性と才能。そういった事なのかもしれない。 淡風荘 中野店 主人 |
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